忍者ブログ
英雄クロニクル/サクセス鯖 女神の誓(1uxv)の主にSS置き場。

* admin *  * write *  * res *
[78]  [79]  [80]  [84]  [85]  [86]  [87]  [88]  [89]  [90]  [91
<<03 * 04/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  *  05>>
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【視点:D】

無理をしてでも、彼を安心させたいのだとマスターは言った。
反動が凄まじいよと言ったのに、それでもと。

拍手


+ + + + + + + + + +


「……だから無茶だって言ったのに」


ため息を吐いて、魔方陣を展開する。
こうなるとあらかじめ言っておいたのにも関わらず、彼はそれでも良いから痛み止めと身体補助の魔法を掛けろと命じた。

息も絶え絶えに、床に倒れる彼を浮遊魔法でベッドに横たわらせる。
赤い染みの出来た床を一蹴し、痙攣する身体を抱え込む彼に触れた。


「バカだよ、本当に……」


強力な治癒の魔法を行使しても、それは微かな効果しか生まない。
流転の力も、確定してから時間の経ってしまった事柄までは手が出せない。
現状であまりに干渉すれば、〈〈天上〉〉にこの世界から追い出されてしまう。
自分は異端の存在なのだと自覚しなければならないのだ。


「……あんまり無茶してると、ボクでも治せなくなるからね」


言葉ではそう言うが、内心では絶対に治して見せると意気込む。
確かに自分の力だけでは時間が掛かってしまうかもしれない。
だが、今ここには以前と同じく大きな力がある。
それを使わない手はない。


「――耐えてよマスター、それは君が掴み取った未来の代償なんだから」


彼との使役関係が続く限り、この命を守って見せよう。
……ボクに手が出せる範囲で。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

管理人のみ閲覧可能にする    
ブログ内検索
プロフィール
HN:
ティス
年齢:
29
性別:
女性
誕生日:
1994/05/10
フリーエリア
powered by NINJA TOOLS // appeal: 忍者ブログ / [PR]

template by ゆきぱんだ  //  Copyright: 紫苑竜の本棚 All Rights Reserved