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英雄クロニクル/サクセス鯖 女神の誓(1uxv)の主にSS置き場。

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【視点:ヤンディ】

死神に記憶を奪われ、大切なものを失った。
夢に見るのは、その欠片。

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+ + + + + + + + + +

ふわり、ふわり。
どこからともなく光が舞い上がる。
触れると、元通り闇の中。
けれど、同じ闇じゃない。

ふわり、ふわり。
進む度に光が浮かぶ。
それは、触ると消えてしまうけれど。
確かに光はもたらされる。

ふわり、ふわり。
ふわり、ふわり。

光が見せてくれる、今までの軌跡は辛いものも多かったけれど。
それでも、それはおいらが歩いてきた昼と夜の境目。

「……でも、何かが足りない」

ケルトと喧嘩した、おちびと言い合いをした、姫さんに文句を言われた。
そう、今も近くにいる3人の事は良いことも悪いことも光は見せてくれるのに。


女の子と一緒に旅をしていた。
沢山の遺跡を攻略して、一緒にご飯を食べた。
おっちょこちょいで、底抜けに明るくて、優しくて。

男の子と一緒に遊びに行った。
湖の畔で、綺麗な花火をずっと見ていた。
真っ直ぐで、眩しくて、守ってあげたいような。


「ねぇ、あの子達は誰なの? なんで、あの子達の事は教えてくれないの?」

光は答えてくれない。
あの子達を映し出すのはいつだって一瞬。
顔も、声も、何もわからない。

夢から覚めれば、あの子達の存在すらわからなくなるだろう。
忘れちゃいけない、思い出さなきゃいけないと思っているのに。
何も、わからない。思い出せない。

大きな光が、向こうに見えた。
また触れば何か思い出せるだろうかと走る。
近づいて手を伸ばした途端、光は拡散した。

直後に響き渡るのは、聞き飽きた死神の笑い声。
明らかに、邪魔された。
あいつは一体、おいらに何を見せたくないのだろう。
何を思い出させたくないのだろう。

積もる謎と疑問。
見せてくれないのなら、自分で探してやる。
それが、探検家だ。
経験は失っているかもしれない。ほぼ駆け出しの実力しかないかもしれない。
それでも良い。おいら自身を探しに行こう。

「お前の思い通りになるのは、いつだって癪なんだよ。いくらでも足掻いてやるさ」

夢で見た記憶を、どれだけ現実に持ち帰ることができるかはわからない。
けれど、空白が埋まっていく感覚はある。
いつ全て埋まるかまではわからないけれど。

「あの、訳のわからない気持ちの原因を知りたい」

苦しいのに、それを感じていたいなどと思ってしまう、あれは一体何なのだろう。
周りがあの名を口にする度に、違うと叫ぶ心は一体何なのだろう。


誰も教えてくれないのなら、自分で見つけてやる。
知識や技術は未熟でも、探検家であるという誇りだけはいつだろうと忘れはしないのだから。
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