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英雄クロニクル/サクセス鯖 女神の誓(1uxv)の主にSS置き場。

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【視点:ヤンディ】

死神から全てを取り戻して暫くした頃。
譲り受けた守りの為に手出しが出来なくなった死神は宣戦布告する

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何もない暗闇。
手足を闇に拘束されていることに気が付いてため息を吐く。
ここしばらく、干渉が無かったせいで、油断していた。


「何の用だい」
「つれないのぅ」
「くたばれ」
「わしは元より生きてはおらんからくたばることも難しゅうて」


けたけたと目の前で笑う死神の声が不快。
もう、十何年このやり取りを繰り返したのかわからない。


「で、本当に何の用だい。随分甘い拘束だけど」
「ええい、聞くな聞くな! わしとて不本意じゃ。なかなかお前に干渉できん!」
「知らないよそんなの」


死神の態度から、悪夢を見せるつもりは無いのだろうと察する。
何故だかわからないが、どうにも近頃は非常にやりにくそうにしている様子。
実際、嫌がらせは減っているわけで。
一回一回の殺意は強くなっているが。


「……何もする気がないなら返しておくれ」
「ふん、今宵は宣戦布告をしようと思うてな」
「はぁ?」


何が宣戦布告だと言い返そうとするが、闇に口を塞がれる。
頭にきたものの、この空間の主導権は死神にある。逆らうのは得策じゃない。


「黙って聞いておれ。
 こうしてお前に直接干渉し、内から壊そうとしたところで小僧の護りが邪魔をしよる。
 突破する事も出来ないことはないが、炎が邪魔臭くてのぅ」


死神が嫌がる炎と小僧呼ばわりする人物。思い当たるのはただ1人。
あの子が自分に守護を譲ってくれたことは聞いていた。

……だが、死神がここまで敵視するものだとは思っていなかった。
でもよく考えれば納得できる。
とある幼い神鳥も彼が自分を護ろうとしている故に手が出せないと言っていたのだから。


「故に、じゃ。外から壊してやろうぞ」
「……っー!!」


それだけはやめてくれと叫ぼうにも、未だ言葉を奪われたまま。

ダメだ。お前がそんなことをまた始めれば、この世界からも居場所が無くなってしまう。


また、行く先々に死を運ぶ疫病神に戻ってしまう。

また、1人にならなくちゃいけなくなってしまう。

もう、あんな思いはごめんだ!!




「ふぉっふぉ……先ずは改めて宣言しておこう。
 お前の魂は過去も未来もわしの物じゃ。それに繋ぎ止められたモノもまたな」
「――あの子に、皆に手を出すなっ!!
 おいらの事ならいくらでも痛め付けろ、けど皆は関係ないだろぅ!!」


口元にあった闇を無理矢理吹き飛ばして叫ぶ。
主権を握られた状態でやるべきでは無いのも確かだが、しっかりと反論しておきたかった。
それを見てか、死神が嘲笑う。


「――大有りじゃ。そしてなにより、護りに邪魔されずお前を壊せるでな」
「そんなこと絶対させないぞ!」
「抗えるならば抗って見せろ。その為の布告じゃ」


言葉を返す前に空間が歪み、闇に全てが呑まれていく。


「……手始めに、お前が一番最近手に入れた宝を壊してやろうか」


いくらやめろと喚いても、声が届く事はない。
そもそも自分の耳にすら届いていない。


身体だけでなく意識までもが、深い闇に沈んだ。
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