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英雄クロニクル/サクセス鯖 女神の誓(1uxv)の主にSS置き場。

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【視点:クムン】

拠点のクムンの部屋の、更に奥。
隠すように作られた祭壇。

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「……まぁ、こんなところか。
 これ以上は材料も時間も無いだろうしな……」


一息ついたクムンの前には小さくも立派な祭壇。
大小様々な蝋燭に照らされて、実に神秘的な雰囲気を作り出している。
正面の壁には、三女神を象徴する逆ハートの印が設置されていた。

中央のダイヤの色は緑。次女神レアルを奉る小さな神殿が完成した。


「……ヤンディには少々悪いが、まぁ黙っておればよかろう」


末妹神たるティーアンの神殿にしか
踏み入ることの許されていない部隊長を思い浮かべ、ため息を吐く。
彼が末妹神以外の大神殿に近付こうものなら我慢ならない痛みを受けるらしく、
それほど大きくなくとも結界に阻まれて指一本すらも聖域に入れないとか。

恐らくは、この部屋にも入れないであろう。
規模が小さいために異端を攻撃することは無いだろうが、やはりここは聖域だ。
いざとなれば、場所を移す事も考えなくてはならない。


「レアル様、彼は邪の者ではありませんのに何故……」


女神達が、死神を敵視しているのは知っている。

そして、自分もこの世界に来てヤンディと接す機会が増えるまでは誤解していた。
悪魔の子が生きているから、存在しているから神々の怒りに触れたのだと。
自らの意思で死神と契約を交わしたのだと、思い込んでいた。

……彼が死神や自身の境遇に文句を溢すまでは、神に仇なす反逆者だと。


「……彼は、被害者でしかないのではありませんか」


産まれ落ちたその瞬間から悪魔の子と呼ばれ、周りから死を渇望され、疎まれる。
何をするわけでもないのに、
生まれ持ってしまった魂と無理矢理与えられた呪いのせいで彼の人生は狂った。

それは、彼がどれだけ嫌がろうと付いて回る拘束具。
どれだけ自由を主張しても、
自分では外せぬその枷についた鎖の先を握っているのは他でもない死神。


「我が主、次女神レアルよ。姉妹たる長女神デイシアよ。
 どうか、彼をお救いください。
 今、彼ほどに救いを必要としている人の子はいないのではないですか……」


確かに苦しんでいる魔法使いはたくさんいるだろう。

けれど、それでも……冥界の王と渡り合えるのは、貴女方しかいないというのに。

――何故、助けてくださらないのですか
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